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猫を飼っている人なら、一度は悩むのが「猫のトイレ」ではないでしょうか。
大きさ、形、猫砂、掃除のしやすさ、そして値段。
わが家も、チロを飼い始めてから約15年、いろいろな猫トイレを使ってきました。
最初は、ごく普通のシステムトイレでした。
ところが、獣医さんの一言をきっかけに普通の猫砂を使うトイレへ変更。
それで一件落着――とはなりませんでした。
なぜなら、
チロが、どんどん大きくなったからです(笑)。
小さかった子猫は、いつしか10キロを超える立派な巨猫に。
そしてチロが大きくなるにつれて、わが家のトイレも、
小型 → 中型 → 大型 → 巨大
と、順調に成長していきました。
途中では、本人はちゃんとトイレに入っているのに、お尻だけが外に出ているという悲劇も発生。
そう。
「うんこOB」です(笑)。
今回は、そんなチロと歩んできた約15年間の「猫トイレの歴史」を振り返りながら、現在3匹の猫と暮らすわが家が、どんなトイレと猫砂を使っているのかをご紹介します。
猫トイレ選びで迷っている方に、少しでも参考になればうれしいです。
最初のトイレは、花王のシステムトイレだった
約15年前、福江島で小さなチロを保護したとき、私は猫を飼うための準備など何もしていませんでした。
そもそも、その日の朝までは猫を飼うことになるなんて、考えてもいなかったのです。
それでもチロを宿舎へ連れて帰り、「これから、この子と暮らすんだ」と決めました。
当然、猫を飼うにはいろいろなものが必要になります。
ご飯、水を入れる器、そして猫のトイレ。
当時の私は猫のトイレについて詳しい知識があったわけではありません。
そこで最初に選んだのが、花王のシステムトイレでした。

上には専用のチップを入れ、猫がおしっこをすると尿が下へ落ち、下に敷いたシートで吸収するタイプです。
掃除もしやすそうだし、猫のトイレとはこういうものなのだろう。
当時は、そんなふうに考えていました。
何より、そのころのチロはまだ小さな子猫。
この大きさのトイレでも、十分すぎるほどでした。
まさかこの小さな子猫が、その後どんどん巨大化し、わが家の猫トイレまで次々と大型化させることになるとは、このときの私は知る由もありません(笑)。
そして、しばらくこのシステムトイレを使っていたのですが――。
あるとき獣医さんから聞いた話をきっかけに、わが家の猫トイレ事情は最初の転換点を迎えることになります。
獣医さんの一言で、普通の猫砂へ
しばらくは、特に疑問を持つこともなくシステムトイレを使っていました。
そんなある日、獣医さんから猫のトイレについて、こんな話を聞きました。
システムトイレは、猫がおしっこをすると尿が下に落ち、シートに吸収される仕組みになっています。
確かに便利なのですが、シートには尿が残ります。
獣医さんによると、そのためどうしてもにおいが残りやすく、きれい好きな猫の中には、そのにおいを嫌がってトイレを使いたがらなくなる子もいるとのことでした。
もちろん、シートをこまめに交換すれば清潔に保つことはできます。
しかし、頻繁に交換するとなれば、そのぶん手間もかかりますし、シート代もかかります。
「それなら、普通の猫砂を使うトイレにしてみよう」
獣医さんの話を聞いた私は、システムトイレをやめることにしました。
そして選んだのが、猫砂を直接入れて使う、ごく普通の猫トイレです。
おしっこをした部分が固まれば、そこだけ取り除く。
うんちをしたら、その都度取り除く。
シンプルですが、汚れた部分をすぐに取り除けるので、私にはこの方法のほうが合っていました。
こうして、わが家のトイレは「システムトイレ」から「普通の猫砂を使うトイレ」へと変わりました。
これで猫トイレ問題は解決。
――するはずでした。
ところが、チロには別の問題が待っていました。
チロが、どんどん大きくなっていったのです(笑)。
チロ、トイレより大きくなる(笑)
システムトイレを卒業してからは、普通の猫砂を入れるタイプのトイレを使うようになりました。
その後、チロと一緒に福江島から東京・世田谷へ。
世田谷時代に使っていたのが、このブルーのトイレです。

普通の猫なら、決して小さなトイレではありません。
ところが、チロにはある問題がありました。
巨大化が止まらないのです(笑)。
福江島で出会ったころは、片手に乗るほど小さかったチロ。
それが成長するにつれて、どんどん大きくなっていきました。
やがて、トイレに入って用を足しているチロを見ると、どうも様子がおかしい。
本人はちゃんとトイレに入っているつもりなのですが、お尻がトイレの外にはみ出していることがありました。
そして当然、起きます。
うんこOB(笑)。
猫砂の上にするつもりだったはずなのに、肝心のお尻がトイレの外。
結果、うんちはトイレの外へ。
こればかりは、チロを叱るわけにもいきません。
チロからすれば、
「ちゃんとトイレに入ってるけど?」
という話でしょう(笑)。
本当なら、もっと大きなトイレに替えてあげればいい。
ところが当時暮らしていた世田谷のアパートは、それほど広くありませんでした。
猫のトイレは毎日使うものですから、どこにでも置けるわけではありません。生活スペースとの兼ね合いもあります。
そこで世田谷にいる間は、チロには申し訳ないと思いながらも、なんとかこのブルーのトイレで我慢してもらいました。
そして、東京での生活を終え、チロと一緒に長崎へ戻ることになります。
長崎の自宅は、一人で暮らすには十分な広さ。
もう、トイレの置き場所を心配する必要はありません。
ならば――。
チロよ。今度こそ、思う存分できるトイレを用意してやろう(笑)。
長崎へ帰った。ならば、巨大トイレを買おう
東京・世田谷での生活を終え、チロと一緒に長崎の自宅へ戻ってきました。
世田谷のアパートと違って、長崎の自宅は一人で暮らすには十分な広さがあります。
となれば、もう遠慮する必要はありません。
長年の懸案だった、チロの「うんこOB問題」を解決するときがやってきました(笑)。
そこで私が選んだのが、こちらの大型トイレです。

しかも――。
一気に2個買いました(笑)。
「これだけ大きければ、さすがのチロでも大丈夫だろう」
そう思ったのです。
実際、それまで使っていたブルーのトイレと比べると、かなり余裕があります。
チロが中に入って向きを変えても窮屈ではない。
何より、これならお尻が外にはみ出す心配もかなり減ります。
世田谷では、部屋の広さの問題もあって、チロの体にトイレを合わせてやることができませんでした。
でも長崎では、それができる。
人間にとっては「ちょっと大きすぎるかな?」と思うくらいでも、10キロを超えるチロにとっては、そのくらいがちょうどいいのかもしれません。
猫のトイレを選ぶとき、私たちはつい、
「部屋に置きやすいか」
「見た目がいいか」
「場所を取らないか」
と、人間側の都合で考えてしまいがちです。
もちろん、それも大切です。
でも、世田谷時代のチロの「うんこOB」を何度も経験した私は(笑)、猫が無理なく中に入って、余裕をもって用を足せる大きさも大切なんだと実感しました。
こうして長崎に戻ったわが家では、大型トイレ2個体制がスタートしました。
チロのトイレ問題も、これでひとまず解決。
……と思っていたところに、わが家には新しい仲間が加わっていきます。
ハナ、そして、あかりです。
一匹だった猫が三匹に。
当然――。
トイレ事情も、さらに変わっていくことになりました。
猫が3匹になって、トイレも増えた
長崎に戻ったころ、わが家の猫はチロ一匹でした。
ところが、その後ハナを迎え、さらにあかりが加わります。
気がつけば、一匹だった猫が三匹に。
そうなると当然、トイレも二つだけというわけにはいきません。
猫にもそれぞれ好みがあるようで、大きなトイレを好む子もいれば、別の場所に置いたトイレを使うこともあります。
そこで、わが家では猫が増えるのに合わせて、トイレも少しずつ増やしていきました。



長方形のもの。
部屋の隅に置きやすい三角形のもの。
そして、チロでもゆったり入れる大型のもの。
いろいろ試しているうちに、わが家にはさまざまな形の猫トイレが並ぶようになりました。
ここまでくると、インテリアとしての統一感などありません(笑)。
でも、それでいいと思っています。
大切なのは、人間から見てきれいに並んでいることより、猫たちが使いたいときに、気持ちよく使えること。
特にわが家には、チロ、ハナ、あかりと、年齢も体格も性格も違う三匹がいます。
誰かがトイレを使っていても、別のトイレを使える。
少し汚れているトイレがあっても、きれいな別のトイレを選べる。
そんな環境にしておきたいと思うようになりました。
そして現在――。
わが家には、猫三匹に対してトイレが7個あります。
「三匹なのに、7個も必要?」
と思われるかもしれません。
私も15年前、チロ一匹と暮らし始めたころには、まさか自宅に猫トイレを7個置くことになるとは想像していませんでした(笑)。
でも、数を増やして終わりではありません。
トイレが7個あれば、当然――。
掃除するトイレも7個です。
わが家では、基本的に朝と晩の2回、トイレを掃除しています。
そして、この「7個のトイレを朝晩掃除する生活」を続けていると、猫砂についても、
「これは使いやすい」
と思えるものが、だんだん決まってきました。
わが家が今使っている猫砂は「色が変わる紙製」
猫トイレをいろいろ試してきたように、猫砂についても、これまでいくつか使ってきました。
そして現在、わが家で使っているのが、おしっこをすると色が変わる紙製の猫砂です。

この猫砂はミスターマックスで売ってます。
この猫砂を使っている一番の理由は、とても単純です。
どこがおしっこで濡れたのか、すぐに分かるから。
猫がおしっこをした部分は色が変わり、固まります。
その部分をスコップですくって取り除き、減った分だけ新しい猫砂を足す。
毎日の掃除がとても分かりやすいのです。
朝と晩にすべてのトイレを確認するので、汚れた部分をひと目で見つけられることは、思っている以上に助かります。
紙製なので、一袋も比較的扱いやすい。
猫砂は一度買えば終わりではなく、ずっと買い続ける消耗品です。
特にわが家のような多頭飼いでは、使う量もそれなりになります。
だから私は、猫砂については「高機能であること」だけではなく、
掃除しやすいこと、扱いやすいこと、そして無理なく使い続けられること。
この三つを大切にしています。
そして現在――わが家のトイレは7個になった
チロ一匹との暮らしから始まった、わが家の猫トイレ。
現在は、チロ、ハナ、あかりの3匹に対して、トイレは全部で7個あります。

「猫3匹なのに、トイレが7個?」
初めて聞いた人には、ちょっと驚かれるかもしれません。
でも、最初から「7個置こう」と決めていたわけではありません。
チロが大きくなれば、大きなトイレに替える。
猫が増えれば、トイレも増やす。
置く場所によっては、長方形より三角形のトイレのほうが使いやすい。
そんなことを繰り返しているうちに、気がつけば7個になっていました。
そして、7個あるからには、当然7個とも掃除します。
わが家では基本的に、毎朝と毎晩の2回、休みの日には3回ぐらい。
猫砂の状態を確認して、おしっこで色が変わって固まった部分や、うんちを取り除きます。
水を替えるのも朝と晩。
これはもう、「猫を飼っているから頑張ってやっている」というより、歯を磨くのと同じような毎日の習慣になっています。
もちろん、7個もあれば掃除は少し大変です。
猫砂だって、それなりに使います。
それでも、猫たちがトイレに入って砂をかき、用を足して、何事もなかったような顔で出てくるのを見ると、
「今日も普通にトイレを使ってくれた。それでよし」
と思います。
チロは高齢になりました。
ハナは目が見えません。
あかりは、まだ若くて元気いっぱい。
年齢も体格も違う3匹だからこそ、それぞれが使いやすい場所に、使いやすいトイレがある状態にしておきたい。
そう考えています。
15年かけて分かった、猫トイレで大切なこと
チロと暮らし始めて、約15年。
小さなシステムトイレから始まった、わが家の猫トイレ。
チロが大きくなり、ハナとあかりが加わり、気がつけば猫3匹、トイレ7個になりました。
15年間、いろいろなトイレや猫砂を使ってきましたが、「これが絶対の正解」というものがあったわけではありません。
猫たちの様子を見ながら、その時々で変えてきただけです。
だから、私が15年かけてたどり着いた答えは、とてもシンプルです。
猫をトイレに合わせるのではなく、トイレを猫に合わせる。
猫にも、大きい子、小さい子、若い子、高齢の子がいます。
好みだって、それぞれ違うでしょう。
「人気があるから」「これがおすすめだから」だけではなく、目の前にいる猫が実際にどう使っているのかを見ること。
それが一番大切なのではないかと思っています。
そしてもう一つ。
どんなに高価なトイレを買っても、どんなに評判のいい猫砂を使っても、汚れたままでは猫にとって気持ちのいいトイレにはなりません。
だから今日も、朝と晩に7個のトイレを掃除します。
正直、面倒な日もあります(笑)。
それでも、チロ、ハナ、あかりが当たり前のようにトイレを使ってくれる。
その「当たり前」が続いてくれることが、私にはうれしいのです。
福江島で片手に乗るほど小さかったチロ。
あのころは、一つの小さなトイレで十分でした。
それから約15年。
チロが大きくなるたび、トイレも大きくなった。
そして猫が増えるたび、トイレも増えていった。
気がつけば、わが家の猫トイレの歴史は、そのまま猫たちと暮らしてきた15年の歴史になっていました。
これから先、またトイレが増えるのか。
それとも、さらに巨大なトイレが登場するのか。
それは私にも分かりません。
ただ一つ言えるのは――
チロよ。もうこれ以上、巨大化しなくていいぞ(笑)。

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